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第十二回「片子を殺す物語をつくる」(片子の死の物語)

November 30, 2017


2017年10月1日

協力:女性4名(20~30代?)、男性2名(20代)

時間:約2時間

自宅にて。

 

***

 

 「片子の死の物語」第二弾として、「片子を殺す物語」というテーマを考えた。こうした昔話の中での「殺す」という行為は、現実社会での物理的な殺害というよりはむしろ、何か積極的な変化を起こす象徴的な行為であるので、自殺してしまう片子を殺すことで物語がどうなるかをみたいと思った。

 

 今回は女性4名、男性2名が協力してくれた。そして私を加えると計7名となり、過去最多となった。箱庭を囲むとぎちぎちになってしまい、これが限界の人数と思う。

 

 まずは毎回同じだけれど、昔話の確認をして、趣旨など説明。今回もできればひとつの物語にしたいといった話をする。

 

 いきなり「殺す」というテーマについて話すも、なかなか膨らんでゆかないので、まずは原作の「自殺」についていろいろに話し合ってみることに。片子が女房を助ける理由はあれど、夫を助ける理由はないといった話や、鬼ヶ島での片子の成長環境についての話などがなされる。

 

 自殺の原因としては、孤独感や、実の父親である鬼を傷つけたくなかったなどといった理由が話される。あるいは異形のものを切り刻んで魔除けにする文化というものを知識として持っていたのでは、など、いろいろな解釈やアイデアが話し合われた。

 

 そして、「他殺」というテーマについて話し始める。「誰に殺されたか?」という視点から、色々なバリエーションが結末になるだろうということで、これを話し合う。

 村人が殺す理由としては、鬼の半身が魔除けや高価な薬になるなど、利益の為に殺すという話や、夫が自分の子どもではない片子を邪魔者に思って殺すなどのアイデアがでる。

 そうしているうちに、片子が自ら「おれの半身を切り刻んで串刺しにしておくと、鬼の父さんは家の中へ入れない」という情報がそもそも嘘だったのでは?といった話題へ。片子を自殺へ追い込むための嘘をふきこんだという、自殺に見せかけた他殺というアイデアについて話合われた。その嘘を吹き込んだのは誰かという犯人探しのような展開をみせる。

 ここで、夫が村人に「片子を切り刻むと鬼はやってこれなくなる」という情報を吹聴し、片子を殺させるという、夫の嘘の物語の創作という物語がつくられる。

 

 他にも鬼が片子を殺して合体するといったアイデアや、片子は実は人間の夫婦の子どもで、鬼ヶ島にゆくまえからすでに女房は身ごもっていた。その片子を生かす為に鬼のふりをしていたといったアイデア。鬼と人間の半分にわかれる、など様々なバリエーションについて話し合われた。ちょっと細かすぎて紹介しきれないが、「殺す」という状況を設定することで、動機や目的を創作しなければならなくなり、それぞれの登場人物にとっての利害などが話し合われる。

 

 

 さらに「殺す」ということについて話し合ううちに、前回と似たような展開もあった。片子のおかげで帰ってこれた夫は、本当は連れて帰ってきたくなかった片子を連れて帰らざるを得なかった、という話題へ。そのように考えてゆくと、片子を殺す理由は「鬼だから」ではなく、何が別の理由があるのでは、など、片子を殺す理由についての話題へ。半分人間だから、殺すにしても何か特別な理由がなくてはならないだろうと話し合われる。

 そこで、片子だけだと子どもを殺すことは倫理的に難しいから、女房と片子をふくめて「鬼の一味」と仕立て上げることで、殺すことができるようになるのではないかという話がされる。原作において、片子をバラバラに切り刻んだ女房についても、自分の子どもを殺すことによって、自分は村(人間)側の存在だと証明することができる、という解釈がなされた。

 

 

 細かいアイデアはたくさん出たものの、なかなか散漫になってきたので、ここで「自殺」と「他殺」によって、その後の展開はどのように異なるか?ということを話し合おうと提案する。

 

 夫婦が片子を殺した場合、「鬼退治係」という役割を村から押し付けられる。そして代々ゴブリンハンターとして村のなかで新たな役割を得るのでは、という話へ。自殺の場合では曖昧だった夫婦の立場が、「他殺」にすることによって役割として明確化され、後の世代へも役割というかたちで受け継がれるという話などがされる。鬼と関わった時点で同じ仲間としては存在できないが、なくてはならない仕事だから汚い仕事としていちおう村に居場所を得るという話など。

 

 そうして、昔話の中での象徴的な「殺し」という話から今回の物語づくりについての感想などを話し合っておわり。「殺す」というテーマ設定のため、話し合いの焦点が「実際に子どもを殺す動機」などに合ってしまった、などとはなしあう。殺しをテーマにすえるなら、片子を殺す必要はなく、「殺す物語をつくる」でよかったのかもしれない、と思う。

 

 物語の中での殺しとは、ある種の成長の儀式や、積極的な変化の象徴でもあるように思う。片子を殺すことで何か変化の物語がつくられたら面白いなぁと思ったけれど、なかなか焦点を合わせることが難しかった。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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